スシロー、回らない店舗で都心攻略 「大きくなるチャンスが眠っている」 (4/4ページ)

2015.7.30 07:26

あきんどスシローの水留浩一社長(右)は、前社長の豊崎賢一氏と握手を交わし、事業拡大を誓った=2015年1月、東京都港区

あきんどスシローの水留浩一社長(右)は、前社長の豊崎賢一氏と握手を交わし、事業拡大を誓った=2015年1月、東京都港区【拡大】

  • あすオープンするあきんどスシローの新業態「ツマミグイ」の新橋店

 海外展開の試金石

 あきんどスシローは、まず都心部3店舗での事業状況を踏まえ、23区内での出店を強化したい考え。さらにその先に見据えるのが、海外でのすしチェーンの展開だ。水留社長は「東京23区の好立地で通用する業態となれば、ツマミグイを海外で展開する可能性は当然ある」と言い切る。現在、海外では韓国に6店舗を展開する程度で、米国や欧州、東南アジアなどでの展開は皆無だ。優先順位は、空白地だった都心部の開拓の方が高いものの、国内の人口減少をにらめば、海外展開は大きな課題だ。ただ、広い土地が必要な回転ずしを海外で展開するのは容易でない。このため、100~200平方メートル程度のツマミグイの方がテナント出店しやすい。水留社長は「日本の味を守りながら、適正値段で食材を提供できれば海外開拓のチャンスは広がる」と力を込める。

 だが、その前にまずライバルひしめく東京の激戦区で生き残り、業態としての質を高めなければ海外展開の展望も開けない。舌の肥えたサラリーマンらの期待に応える、金額に見合った商品やサービス提供で新業態を磨き上げられるかが、挑戦の行方を左右しそうだ。(今井裕治)

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