「地産地消」水素社会実現へ官民連携 昭和電工、トヨタ、東芝など (4/4ページ)

2015.8.10 06:50

昭和電工が川崎事業所で運用する水素の製造設備=川崎市川崎区

昭和電工が川崎事業所で運用する水素の製造設備=川崎市川崎区【拡大】

 水素は化石燃料や使用済みプラスチックだけでなく、バイオマス(生物資源)からも製造できる。特に地方はバイオマスを調達しやすい。工業用ガス大手のエア・ウォーターは、北海道鹿追町で家畜の糞尿(ふんにょう)由来のバイオマスから水素を製造し、周辺地域で利用する構想を進める。

 水素は究極のクリーンエネルギーとされる一方、輸送や貯蔵にコストがかかり、地方でインフラ整備が遅れる可能性が指摘される。昨年12月のトヨタによるFCV「ミライ」の発売で、水素ステーションの整備が加速するとみられるが、1カ所当たり5億円以上の整備費用がかかるとされ、当面の設置場所は大都市に絞られそうだ。地産地消の仕組みは、こうした大都市と地方のインフラ格差を最小限に抑えるためにも、早急に確立する必要がある。(井田通人)

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