耐久性も高く、スチールウールで1万回以上こすっても傷つかない。そのうえ効果がはるかに長持ちするという。
コーティングには主に2つの方法がある。表面を加工してハスの葉のように凹凸をつける方法と、フッ素系などのコーティング剤を吹き付ける方法だ。ただ前者は表面を引っかいたりすると摩耗しやすく、耐久性が落ちがちだ。後者には撥水性が劣るなどのマイナス面がある。
これに対し住友化学はどちらでもない「第3の方法」を探った。コーティング剤のベースとなる材料に、スペーサーと呼ぶ微細な空間を保つための別の材料を混ぜ込むことにしたのだ。
吹き付けたコーティング剤の断面を見ると、表面側には撥水・撥油成分の「鎖」が何本もけば立っているように見える。この鎖が水や油をはねのけると同時に、自ら倒れて上に乗った水滴などを滑り落ちやすくする。
スペーサーは、この鎖同士の間隔を一定に保つ働きをする。つまりスペーサーを混ぜるほど鎖同士の間隔は広がり、密集度が落ちるため、撥水性も低下する。逆に少ないと鎖が密集し、高い撥水性を維持できるが、鎖は動きにくくなることから水滴などが滑り落ちにくくなる。