スペーサーの材料自体も工夫した。大量生産を考慮すると、あまりに高価で入手困難な材料は使えない。同社はあらゆる材料を試した結果、あるシリコン系の材料にたどり着いた。これなら入手に苦労せず、価格も抑えられる。
“畑違い”に挑戦
すでにコーティング剤を複数のメーカーに提案中で、「すぐに使いたい」と前向きな反応をもらっている。竹厚氏は「“表面”はどこにもある。スマホ以外にも自動車や太陽電池、窓ガラスなど、あらゆる分野で変革をもたらすことができる。今後は(屋外で紫外線などにも耐える)耐候性も高めたい」と、応用範囲の拡大に期待する。
住友化学の情報電子化学部門は売上高の17%を占める柱の一つだが、液晶向けの偏光フィルムが稼ぎ出している。