欧州系大手格付け会社のフィッチ・レーティングスは明治安田、住友生命について、「信用力がプラスになるとみている」と分析。資本基盤に及ぼす影響も限定的とし、格付けを「A」に据え置いた。
こうした中、日本生命は、今後10年間でM&Aに最大1兆5000億円を投じる方針を打ち出した。すでに、国内外の保険会社などを対象に買収を検討しており、業界最大手の“次の一手”に関心が集まっている。(飯田耕司)
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(第一生命/明治安田/住友生命)
保険料等収入 5兆4327億円/3兆4084億円/2兆5971億円
基礎利益 4720億円/5063億円/4050億円
実質純資産 9兆 275億円/8兆8266億円/5兆1540億円
買収先 プロテクティブ/スタンコープ/シメトラ
買収額 5750億円/6246億円/4666億円
買収完了時期 2014年6月/2015年7月/2015年8月
保険料収入 32億9700万ドル/41億2200万ドル/34億7000万ドル
最終利益 3億8500万ドル/2億1000万ドル/2億5400万ドル
※2015年3月期の決算、買収先は14年12月期