□日本航空副社長・佐藤信博さん(64)
--乗客乗員520人が犠牲になった日本航空(JAL)ジャンボ機墜落事故から30年が経過した
「事故現場の御巣鷹(群馬県)はJALグループの安全の原点。グループの9割超が事故後に入社した社員だが、悲劇を語り継いでいく。麓にある追悼施設『慰霊の園』の清掃や、残存機体を展示する安全啓発センターの体制拡充、全社員を対象にした安全教育・研修などをしっかり続けていく」
--航空会社として安全に対する考え方は
「整備の世界に45年間、身を置いてきたが、不具合の原因を徹底的に追究し、究明されるまでは航空機を飛ばさないという原則でやってきた。安全なくして企業活動は成り立たない。収益も安全対策に還元することで経営の安定につながる」
--安全統括管理者として果たすべき役割は
「運航、整備など全ての現場で何が行われているかを認識し、社長や取締役会に報告している。操縦士や客室乗務員など専門性の高い職種でも、疑問があれば必ず聞くようにしている。グループの経営トップが集まる月1回の安全対策会議で意見交換や意思統一も行っている」