日本の町工場が映画に込めた未来図 「未来シャッター」が好評 (3/4ページ)

2015.9.2 06:40

映画「未来シャッター」のスタッフと出演者たち=6月、東京都大田区

映画「未来シャッター」のスタッフと出演者たち=6月、東京都大田区【拡大】

  • 映画の監督を務めたワップフィルムの高橋和勧理事長

 高橋氏によると「交通機関の交渉は難しく、なかなか対応してくれない」ものの、人と人との縁で実現したという。

 出演者も「和」と呼べるネットワークを生かして決まった。その中心人物が、マシニング加工や材料販売を手掛けるマテリアル(同区)の細貝淳一社長。下町ボブスレープロジェクトで重要な役割を果たしており、映画では商店街の会長役を演じた。

 世界で戦うために

 細貝氏は二十数年前に現在の会社を立ち上げた。丁寧な仕事と高度な技術で業績を順調に伸ばし、年商は10億円に迫ろうとしている。「設立当初から地域の人が支え、助けてくれた。連携することの重要性が身につき、恩に応えていった」(細貝氏)ことが、好業績の背景にある。その経験を映画を通じて伝えたいといった思いから、幅広いネットワークを駆使した支援を惜しまなかった。

 細貝氏が持つ人脈の一人が、浜野製作所(同墨田区)の浜野慶一社長。板金加工分野で高度な技術力を備え、江戸っ子1号のプロジェクトでは推進役を担った。映画では講義に立つシーンに登場し、連携することの重要性を伝えている。このプロジェクトに関わった東京東信用金庫の渋谷哲一理事長も出演している。

全日本製造業コマ大戦協会の緑川賢司会長も、映画で重要な役柄を演じた

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。