ジャパン マンガ アライアンスの代表取締役に就任したアニメイト取締役の國枝信吾さんは、設立会見で「専門店であること、ファンのために存在する店舗であることが、これ以上ない喜びになります」と話して、ライトなユーザーから濃いマニアまで、日本のマンガやアニメが好きな人が来て、満足できる店にする必要性を訴えました。
そのために、作品に詳しい店員をそろえて「スペシャリストによる運営を行っていく」方針とのこと。また、日本のアニメイト店舗でも行っているように、クリエーターを日本から呼んでイベントを開き、現地のファンにとっての“聖地”になるような店にしていきます。
ここで物をいうのが、KADOKAWA、講談社、集英社、小学館という、マンガで日本を代表する出版社が参画していることです。品揃えはもちろん、各社に執筆しているクリエーターにタイでサイン会を開いてもらったり、各社のマンガが原作となったアニメの上映会を行ったりして、現地の人に日本のコンテンツに親しんでもらい、マンガ市場の拡大につなげていきます。
もうひとつ、アニメイトも含めた5社で展開するメリットに、アジアではまだ多い海賊版への対策があります。装丁や翻訳のクオリティが高い、本物の現地語版を展開することで、粗悪な海賊版を脇に追いやっていくことも、今回のプロジェクトの目的にはあります。長く作品に触れているうちに、より品質の高いものを欲しくなるのがファンの心理です。店舗があれば、そこに本物を持ち込んで手にとってもらえます。
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