アニメイト、KADOKAWA、講談社、集英社、小学館がマンガの海外展開で新会社 (3/3ページ)

2015.9.6 08:00

左から小学館取締役の相賀信宏さん、KADOKAWA取締役の塚本進さん、アニメイト取締役の國枝信吾さん、講談社取締役の峰岸延也さん、集英社コミック販売部長の隅野叙雄さん

左から小学館取締役の相賀信宏さん、KADOKAWA取締役の塚本進さん、アニメイト取締役の國枝信吾さん、講談社取締役の峰岸延也さん、集英社コミック販売部長の隅野叙雄さん【拡大】

  • ジャパン マンガ アライアンスが目指すのは「日本のマンガ・アニメのファンが爆発的に広がるインフラ作り」
  • ジャパン マンガ アライアンス代表取締役に就任するアニメイト取締役の國枝信吾さん
  • 海外店舗では品揃えもイベント展開も日本並みに充実させて現地のファンに喜んでもらう
  • KADOKAWA、講談社、集英社、小学館とマンガ出版大手が加わった意味は大きい
  • 装丁も印刷も翻訳も高品質の本物で日本マンガのファンを増やす
  • タイなど海外でのマンガ出版には各社とも取り組んでいる。ジャパン マンガ アライアンスでまとまって活動することで今まで以上の成果を狙える

 個々の出版社では難しかった海賊版対策の活動も、何社かでまとまって行うことで大きな力となり、成果に結びつけやすくなります。アニメイトでも、タイの店で会員となった人に、海賊版を見ない、買わないといった宣言に同意してもらう活動を繰り広げ、本物を愛する気持ちを盛り上げて、心理面から海賊版を減らす活動を行うそうです。

 現地でどういったマンガやアニメが好まれているかを調べるリサーチ活動も行います。現地で日本の作品に触れた人が、作品に登場する場所として日本に興味を持ってくれるようなインバウンド(訪日観光客誘致)の拠点も作っていく予定です。

 計画ではまずはタイでの活動に力を注ぎ、どういった傾向があるかを分析しながら、活動の幅を広げて他の国へと展開していくそうです。そのタイですが、設立に参画したKADOKAWA、講談社、集英社、小学館がタイで展開している出版事業の実績から、マンガの市場は50億円から65億円規模になっていると推計されます。

 海賊版の市場が2倍はあると見るなら、潜在的な市場規模は150億円から190億円に達します。それらをすべて正規の品へと変え、さらにコンテンツの幅を広げていくことによって、マンガに限らずアニメのソフトやフィギュア、グッズといった分野へも展開していけます。最初にオープンするタイのアニメイトでの事業展開と、それを支えるジャパン マンガ アライアンスの活動は、その後のアジアや世界各地における日本のマンガ展開に、大きな意味を持ちそうです。

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