「人心の離反」これがシャープの“肩たたき” 社員との対話が途絶えた高橋社長 (4/4ページ)

2015.9.12 17:05

シャープ本社=大阪市阿倍野区(竹川禎一郎撮影)

シャープ本社=大阪市阿倍野区(竹川禎一郎撮影)【拡大】

  • シャープ本社近くの「ハローワーク阿倍野」では、退職予定者を対象にした相談を実施。大企業に多い転職経験の少ない人をサポートするねらいという=大阪市阿倍野区(織田淳嗣撮影)
  • シャープ本社近くの「ハローワーク阿倍野」では、退職予定者を対象にした相談を実施。大企業に多い転職経験の少ない人をサポートするねらいという=大阪市阿倍野区(織田淳嗣撮影)

 人心掌握できるか

 社内に不満や不安、疑心暗鬼が広がるなか、毅然とした姿勢を示すべき経営トップの高橋興三社長は、社員の前に姿を見せなくなってきている。

 25年6月の就任当初から高橋社長は全国約150カ所の営業所などの拠点を訪問してきた。生産・営業現場の最前線の社員たちと対話し、直接現場を鼓舞を続けてきた。カリスマ化が進んだ歴代社長にはなかった現場の声を聞く姿勢が社員たちに新鮮に映り、経営再建が確実になるという期待も高まっていた。

 ところが、業績不振の兆候が経営陣に認識された昨年12月末以降、全国行脚による現場社員との直接対話は途絶えた。再び経営危機に直面すると自室に閉じこもり、「社員に向けたビデオメッセージ」「社内ネットワークを通じた記者会見中継」といった間接的で一方通行の情報発信ばかりが繰り返されている。ある中堅社員は「現場の不満、不安が高まっている今こそ営業所訪問を再開し社員の声を直接聞くべきだと思うのだが」と話している。

 液晶事業の社外分社化をめぐる姿勢の転換や、希望退職の目標未達など経営再建策の相次ぎ軌道修正が迫られるなか、高橋社長を中心とした経営陣は、再建を実現するうえで最大の障壁となる、「人心の離反」と向き合う時期に来ているといえる。

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