なぜ?鳥取で“コーヒー戦争” 豊かな文化、今につながる“味の記憶” (5/5ページ)

2015.9.13 17:08

JR松江駅構内にあるスターバックスの店舗。松江の人気スポットのひとつになっている=松江市

JR松江駅構内にあるスターバックスの店舗。松江の人気スポットのひとつになっている=松江市【拡大】

  • 鳥取県第1号店のスターバックスコーヒーシャミネ鳥取店=鳥取市
  • 松江市の玄関口のJR松江駅。構内に今秋、ドトールコーヒーの進出が決まり、コーヒー戦争の機運が盛り上がっている
  • 平井伸治知事(中央)に鳥取出店を報告したマズバズジャパンの原拓也社長(左)、遠田兼人専務(右)=鳥取市の県庁
  • マズバズがオーストラリアで展開しているドライブスルー型の店舗(マズバズジャパン提供)

 一方、鳥取市の1世帯あたりの年間コーヒー購入数量(同)は、全国の県庁所在地で2番目に多い。鳥取県はスタバの「最後の進出県」として話題を集めたが、26年に米子市内でオープンした「タリーズコーヒー」も国内最後の進出県となっている。ドトールは24年にJR鳥取駅に出店し、25年には「コメダ珈琲店」が鳥取市と米子市に相次いでオープンしている。

 山陰のコーヒー文化について、日本コーヒー文化学会会員で島根県安来市の加納美術館館長、神英雄(じんひでお)さん(60)は、各地で受け継がれた「味の記憶」が育んできたと分析する。「山陰はもともと豊かなコーヒー文化を持っている。古き良きコーヒーを出す喫茶店が今も残り、うまいコーヒーを知った地域の人も多い。“味の記憶”が今につながっているんです」と話す。

 山陰の地で育まれたコーヒー文化に新たな一ページが加わるのか。両県の“コーヒー戦争”に注目が集まっている。

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