【高論卓説】VWのディーゼル不正問題 日本メーカーに追い風?楽観論許されず (3/3ページ)

2015.9.28 05:00

 ディーゼルエンジンの未来に暗雲が漂い、VWの拡大路線も当面停滞するだろう。ガソリンエンジンの競争力が高まって、日本メーカーにとっては追い風の期待の声も聞かれる。しかし、鬼の首を取ったかのごとく、日本メーカーへの楽観論は許されないと考える。

 ディーゼルエンジンはこの問題があろうがなかろうが、2000年代にピークアウトした、長期に成熟から衰退へ向かう技術と考える。欧州メーカーが狙う国際競争力の源泉は、ディーゼルではなく、電動パワートレイン、安全性能、自動運転、情報通信などの新技術だ。ディーゼルに少々のハンディキャップを背負っても、欧州勢の脅威が後退したわけではない。

 危機をバネに、経営の近代化を成し遂げたVWが顧客の信頼を勝ち取る新技術と魅力ある製品を手に復活したときは、その脅威は増すはずだ。

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【プロフィル】中西孝樹

 なかにし・たかき ナカニシ自動車産業リサーチ代表兼アナリスト 米オレゴン大卒。山一証券、JPモルガン証券などを経て、2013年にナカニシ自動車産業リサーチを設立し代表就任(現職)。著書に「トヨタ対VW」など。

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