【ベルリン=宮下日出男】独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は27日、不正な排ガス規制逃れ問題を受け、リコール(回収・無償修理)を含め、違法なソフトウエアを搭載したディーゼル車両に対する改修を検討していることを明らかにした。違法ソフトを搭載した車両は世界で1100万台、独国内では約280万台に上る。複数の独メディアが報じた。
また、ドイツ北部ブラウンシュワイクの検察当局は28日、排ガス規制逃れ問題で引責辞任したマルティン・ウィンターコルン前会長に対し、詐欺容疑で捜査を開始したと発表した。
独誌シュピーゲル(電子版)によると、VW関係者は今後、数週間以内にリコールを実施するかについて判断されると指摘。違法ソフトのデータを更新することで違法状態の解消を図る方策が検討されているとし、必要であれば一段の措置を取るとしている。
DPA通信はリコールのほか、サービス対応の範囲内で改修する可能性もあるとした上、いずれの場合も顧客に金銭的な負担を生じさせないとする関係者の話を報じた。
ドイツの規制当局はVWに対し、10月7日までに違法ソフトを使わずに排ガスの規制基準を満たす具体的計画を提出するよう求めているといい、VWは対策の策定を急いでいる。