「曲がる太陽電池」で反転攻勢 “メード・イン・ジャパン”で中国支配に風穴 (3/4ページ)

2015.9.30 07:06

三菱化学の有機薄膜太陽電池。透明で折り曲げられる

三菱化学の有機薄膜太陽電池。透明で折り曲げられる【拡大】

  • ソーラーフロンティアが開発した曲がる太陽電池

 シリコン系の一部太陽電池は半導体同様、製造装置があれば技術があまりなくても作れる。このため、人件費の差で勝負がつくケースが少なくない。

 人件費で分が悪い日本や欧米のメーカーは、次々に事業継続を断念。シャープは大半を外部調達に切り替え、Qセルズは昨年倒産した後、韓国のハンファグループに吸収されている。

 一方、日本では、12年に導入された再生可能エネルギー固定価格買い取り制度(FIT)が追い風となり、太陽光発電が急速に普及。メガソーラーバブルともいえる状況になったが、これによって一部電力会社で系統電力の負荷が増大。昨年秋には九州電力が送電網への接続を保留する事態となり、バブルは一気にはじけた。

 また、政府が買い取り価格を引き下げたことなどで、アジアから安価な太陽電池の輸入が増えた。日本メーカーは軒並み業績を悪化させ、自国市場すら失おうとしている。IHSテクノロジーの大山聡主席アナリストは「価格競争力で劣る日本メーカーが巻き返すのは難しい」と予測する。

まさに正念場だが、活路はある

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