合従連衡が相次ぐ自動車業界内でも、スズキの次の提携先をめぐり憶測が入り乱れている。まず名前が挙がるのがフィアット・クライスラー・オートモービルズだ。スズキはVWから環境技術を導入できないと判断すると、伊フィアットからディーゼルエンジンを調達。フィアットのマルキオーネ最高経営責任者(CEO)は提携強化に意欲的とされる。
また、トヨタも有力候補と目される。トヨタは、スズキと「軽」市場のライバル、ダイハツ工業を傘下に持つが、鈴木会長はトヨタ創業の豊田家とつながりが深いとされる。鈴木会長とトヨタの豊田章男社長というトップ同士の意思疎通がスズキの命運を決める可能性もある。
業界内では燃料電池自動車でトヨタが独BMW、ホンダはGMと技術開発を進めている。日産自動車と独ダイムラーなどが小型車やトラックの開発・生産で協力するなど、分野別に手を組む提携で投資を抑える動きが加速し、スズキの「独立」を尊重する最適なパートナーを探しやすい状況にある。