【片山右京氏に聞く】モータースポーツと自転車競技に情熱「やることは一緒」 (3/4ページ)

2015.10.18 07:00

インタビューに応じる片山右京氏

インタビューに応じる片山右京氏【拡大】

  • 「グッドスマイルレーシング」のマシン。車体に初音ミクのイラストをあしらった“痛車”仕様だ。
  • 「グッドスマイルレーシング」のレーシングミクサポーターズ。常にファンに囲まれる人気を誇る
  • 「グッドスマイルレーシング」のレーシングミクサポーターズ
  • サーキットに設けた「グッドスマイルレーシング」のグッズ売り場
  • 「グッドスマイルレーシング」が手掛ける自転車
  • サーキットに設けた「グッドスマイルレーシング」のグッズ売り場

 片山氏は「Team UKYO」で、自転車や登山活動も行っている。情熱を注ぐ自転車事業では、プロのロードレースのチームも率いる。「モータースポーツはゴールを基準に積分したり、燃料が軽くなって速くなったりとデジタル性が強いので、見ていて分かりやすい。逆に自転車は人間がやっているので、『あきらめるな、全力で続けろ』といった感じで、精神的なアナログの部分があります。でも、哲学の部分ではやることの基準はぜんぶ一緒なんです」と共通点を語る。

 インタビュー中に片山氏の電話が鳴った。「ちょっとごめんね」と断ってから電話に出た片山氏は、なにやら驚いている様子だ。電話を切ったあとに記者が「自転車の話ですか」と聞くと、「そう。再来年からツール・ド・フランスの出場資格を取ろうと思っていて、(上位カテゴリーの)プロコンチネンタルに上がるとなると、かなりの年間予算が必要みたいで。今度は監督じゃなくて、社長の立場でビジネスモデルを考えて、スキームを組まなくてはいけない。人の育成と会社を育てることを両立させないといけないですね。頭が痛い」とマネジメントの難しさに悩ましい様子だ。

 2020年の東京五輪では、ロードレースなどの自転車競技も行われる。「ヨーロッパの3大スポーツはF1、サッカーと自転車ですが、日本には自転車の上位カテゴリーで戦うプロチームがひとつもありません。いまは日本でもオリンピックに向けて追い風が吹いているけれど、五輪が終われば政治家も潮が引くように去るだろうし、そこからが本当の勝負だと思います。だからいまは、自分たちでやってやろうと、グローバルにビジネスを育てている段階なんです」と語る。

片山氏の中で最も印象に残っているF1ドライバーは…

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