関空貨物事業まだまだ“伸びしろ” アジア攻略のカギ「定温倉庫」 (1/3ページ)

2015.10.18 17:10

食材や医薬品などが輸出入される関西国際空港の国際貨物地区

食材や医薬品などが輸出入される関西国際空港の国際貨物地区【拡大】

  • 食材や医薬品などが輸出入される関西国際空港の国際貨物地区
  • フェデックスが関空に設置した拠点施設
  • 食材輸出に特化した定温倉庫「キックス・クーレックス」=関西国際空港

 新関西国際空港会社が、関西国際空港の旅客事業だけでなく、貨物事業の強化に余念がない。景気回復の影響で国際貨物の取り扱い(金額ベース)は8月までで14カ月連続で前年同月を上回っている。今年5月開業の医薬品の輸出梱包に特化した倉庫に続き、8月には国内空港としては初となる食材輸出に特化した定温倉庫をオープンさせた。食材と医薬品を貨物の2大商材と位置づけ、保管施設を充実させることで貨物事業も成長を目指す。(中山玲子)

 好循環

 「関西の食の魅力を世界に伝えることで、関西への観光客を増やす好循環につなげたい」

 8月21日、関空の国際貨物地区に完成した食材輸出品用の定温倉庫「キックス・クーレックス」の報道公開で、新関空会社の福島伸一会長はこう意気込んだ。食材の輸出に特化した定温倉庫の設置は国内空港で初めて。新倉庫の設置でアジアで需要が高まる関西の食の輸出を後押しする。同時に世界に届ける品目を増やすことで貨物便の就航拡大を目指すのが目的だ。

 定温倉庫は、物流業者の航空集配サービスが数億円を投じ建設し、運営も手掛けている。平屋建ての倉庫の面積は約1500平方メートルで、5つの部屋があり、食材ごとに温度帯を変えることができるのが特徴だ。これまでは輸出入する食材は同じ倉庫で扱ってきたが、徹底した温度管理が必要な生鮮食材を世界に届けることができる。

新関空会社が食材輸出の体制を整備する背景には…

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