日本食材の需要増
新関空会社が食材輸出の体制を整備する背景には、アジアを中心とした海外での日本食材の需要が増えていることがある。平成26年の関空からの食品輸出額は約87億円と、この10年間で約2・3倍に伸びた。とくに生鮮品の人気は高く、輸出額ベースで26年までの2年間をみると、牛肉は約1・5倍、果物のモモは約3倍、マダイは実に約40倍に増えている。27年の食品輸出額は前年比約2割増の110億円を見込む。
関空からの日本食材の輸出促進をサポートするため昨年4月に設立されたのは「関西フードエクスポート&ブランディング協議会」。新関空会社が大手金融機関、損害保険会社、物流会社などと協力して、資金調達や輸出ルートの開拓などで中小企業を支援する。中小の加盟企業は今夏で関西を中心に約70社に上り「組合による輸出の増加効果は数億円程度」(新関空会社)あったという。
医薬品輸出とともに
関空の貨物事業で新関空会社が食材とともに輸出を促進する商材が医薬品だ。関空では、輸入に特化した定温倉庫「キックス・メディカ」が早くから稼働していたが、今年5月には医薬品輸出の梱包に特化した定温倉庫「キックス・メディパック」を新設した。それぞれ輸出と輸入に特化した定温倉庫を開設することで輸送過程での医薬品の品質劣化を防ぐ。