【スポーツbiz】ラグビー19年W杯 日本悩ます財源問題 (2/3ページ)

2015.10.28 05:00

ラグビーのワールドカップ2015年イングランド大会、準決勝のオーストラリア-アルゼンチン戦。スタンドは観客で埋め尽くされた=25日、ロンドン郊外のトゥイッケナム・スタジアム(AP)

ラグビーのワールドカップ2015年イングランド大会、準決勝のオーストラリア-アルゼンチン戦。スタンドは観客で埋め尽くされた=25日、ロンドン郊外のトゥイッケナム・スタジアム(AP)【拡大】

 WRはワールドワイド・スポンサーからの協賛金やテレビの放送権料を組織委員会に還元しない。オリンピックやサッカーのワールドカップでは、国際オリンピック委員会(IOC)や国際サッカー連盟(FIFA)が協賛金や放送権料から相当額を組織委員会に還元、大会運営費に充当している。

 ◆“階級社会”の苦労

 ラグビーはある種の“階級社会”といっていい。伝統と実力を誇る「ティア1」の10カ国・地域が全ての事柄を主導、特別な地位を占める。組み合わせや日程も優遇され、今回も含めた8回の大会ベスト4は全て10チームが独占してきた。

 また、過去8回は全てトップ10の域内で開催され、高額の入場料にもかかわらず多くの観客を集めた。今回のイングランド大会も平均100ポンドと高額ながら、過去最多だった07年フランス大会の225万枚を抜く241万枚の入場券を販売した。ちなみに最高額は決勝戦の715ポンド。入場料収入は2億ポンドだ。

 こうした現実もあり、WRは「ティア1」などの強豪国の試合は4万人以上収容の会場を義務づける。そして、入場料金設定は組織委員会に委ねる。日本サイドの苦労を切なく思う。

 先日、日本スポーツ振興センター(JSC)は決定済みの36億円の助成に、さらに20億円の上乗せを決定した。決算で赤字が出た場合の補填(ほてん)である。

 組織委員会は数々の財源を探る。開催12競技会場の自治体からの分担金36億円徴収もその一つ。しかし、都市力、スタジアムの収容能力の違いなど考慮すべき要因は少なくない。何より東日本大震災の被災地、釜石市はスタジアムの新築も抱えて負担増に耐えられるだろうか。

 ローカル・スポンサー導入は認められたが、いったんWRに入金後、必要分を環流する方式だ。宝くじの発行も視野に入れるとともに、財界への働きかけがより重要になってくる。

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