--会社として今後、目指すところは
「TPPを含めたさまざまな外圧がかかる中で、当社の生きる道を探していかなければならない。化学合成添加物を使わない『グリーンマーク』ブランドのような製品はわが社しかできないものだと考えている。これからもより多くの人に商品を知ってもらい、食べていただきたい」
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【プロフィル】中村幸男
なかむら・ゆきお 中央大卒。1971年4月信州ハム入社。営業畑を歩み、執行役員生産本部長、経営管理本部本部長、2004年営業担当取締役などを経て、06年から現職。67歳。東京都出身。
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≪イチ押し!≫
■大河放送前に新ブランド「真田の郷」
来年1月のNHK大河ドラマ「真田丸」放送開始を前に、ハムやベーコンの新ブランド「真田の郷」を打ち出した。真田丸は、本社や工場がある長野県上田市にゆかりがある戦国武将の真田幸村が主人公。地元を盛り上げ、自社の地名度向上につなげようと企画した。
長槍の名手として知られた幸村にちなんだ「長槍ベーコンセット」は、見た目のインパクトもあり人気だ。パッケージに戦国武将のイラストをあしらい、豚の挽肉を羊腸に詰め、じっくり乾燥、熟成させた腸詰サラミセットも売れ筋。安曇野産茎ワサビや全国的人気を誇る唐辛子メーカー「八幡屋礒五郎(やはたやいそごろう)」(長野市)の一味唐辛子といった信州の味を楽しめる種類もある。県内の土産物店のほか、同社ショッピングサイト(www.shinshuham.jp/)でも販売している。