中間決算の発表がピークを迎え、資料を配布する企業の担当者=30日午後、東京・日本橋兜町の東京証券取引所【拡大】
東京証券取引所に上場する3月期決算企業の平成27年9月中間決算の発表が30日、ピークを迎えた。SMBC日興証券が29日までに発表を終えた東証1部上場の243社の9月中間決算(金融を除く、全体の19・1%)を集計したところ、経常利益は前年同期比17・2%増と2ケタ増益となった。ただ、28年3月期通期の経常利益の予想は5・3%増にとどまり、「先行きに慎重姿勢がうかがえる」(太田佳代子クオンツアナリスト)内容となった。
9月中間決算の売上高は2・6%増、最終利益は16・0%増だった。経常利益は製造業の5・9%増に対し、非製造業が37・4%増と大幅な伸びを示した。
業種別の経常利益の増減率は、夏場に顕在化した中国経済の減速の影響で鉄鋼が20・1%減、機械が12・1%減。一方、急増する訪日外国人客の需要などを取り込んだ空運業が72・6%増で、不動産業(73・5%増)の伸びも目立った。