訪日客で空運好調
一方、急増する訪日外国人客の需要などを取り込んだ空運業(72.6%増)や、不動産業(73.5%増)などが大幅増益となった。中国人観光客の「爆買い」に代表される訪日外国人の旺盛な消費が牽引(けんいん)したためだ。
帝国ホテルは、主力の帝国ホテル東京で4~9月の中国人の宿泊客数が1万4000人弱と、前年同期の8000人強から約7割増えた。宮新朋明取締役は「(中国人客の)著しい落ち込みはみられていない」と話す。関西を地盤に百貨店やスーパーを展開するエイチ・ツー・オーリテイリングも「(中国減速の影響は)足元でみている限りはない」(森忠嗣取締役)という。