接客業に人工知能活用の波 人手不足対策や顧客満足度高める狙い (3/4ページ)

2015.11.5 06:17

店員が持つタブレットに表示された洋服を指で指す買い物客=東京都新宿区の伊勢丹新宿本店

店員が持つタブレットに表示された洋服を指で指す買い物客=東京都新宿区の伊勢丹新宿本店【拡大】

 現在、国内外約2500のブランドと提携しているが、同社はこの数を年内に1万2000に増やす。またファッション以外にも「グルメや音楽などの世界でも展開したい」(渡辺氏)という。

 多業種での展開視野

 AIを使った課題提案サービスも次々と登場している。音声認識技術を手がけるアドバンスト・メディアはAIを活用した次世代型音声対話システム「AmiAgent(アミエージェント)」を先月販売した。

 端末画面に「バーチャルオペレーター」と呼ばれるアニメキャラクターを登場させ、利用者からの問い合わせに答えたり、商品を紹介したりする。利用者から多く寄せられる質問や回答をあらかじめ取り込んでおき、苦情や相談などの場合は人間のオペレーターに転送する。

 応用技術開発部の森脇健氏は「コールセンターだけでなく、ロボットとの組み合わせによる高齢者の見守りなど、AIはさまざまな世界での活用が見込まれる」と、その可能性を指摘する。実際、伊勢丹の宮田マネージャーも「いずれロボットも店員のようにスタイリングを提案できるようになる時代が来る」とみる。

日本の国内総生産の約7割をサービス業が占める

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