一口にショウガといっても、収穫後2カ月以上保管して出荷するひねショウガは繊維質が多く辛みと香りが強い。一方、収穫したてのショウガは新ショウガと呼ばれ、繊維質が柔らかく、辛みはさわやかという。
「岩下の新生姜」は1987年に発売。先代社長、岩下邦夫氏が台湾の本島姜(ペンタオジャン)に出合い、9年の歳月をかけて商品化した。同社企画開発部の小池貴史さんは「一般的なショウガは丸くてぽってり、辛みは強く、かじると繊維質を感じる。本島姜は細長く、そのままかじれる。柔らかくみずみずしくて辛みが少ない」と説明する。
栽培方法は、うねを深く掘り、成長する途中で3回、土をかける。若い芽が上に伸び、独特の細長い形と優しい辛みになる。年1回、6、7月の収穫で1年分を確保。低温保存でシャキシャキした食感を失わないようにしている。低塩化も進んでおり、流通過程の温度管理は重要だ。
◆ファンブックも誕生
ロングセラー商品だけに根強いファンも多い。岩下社長のツイッターから2012年、ファンブック「We Love 岩下の新生姜」(マガジンハウス)も誕生した。カレーや卵かけご飯に添える人をはじめ、サラダ、肉料理、炒め物、鍋物など、さまざまなメニューへの活用が提案されている。