サンエムカラー(京都市南区)は、1984年に松井勝美・現相談役が、「単に価格で受注するのではなく、自分の納得できる印刷品質を提供し、それに見合う正当な価格で購入いただく」ことを実現したくて、当時、高価だった両面のカラー印刷機1台を購入し、創業。現在は5色機6台(うちUV機能付きが3台)の印刷機を設置している。
◆増える海外からの注文
商品や製品のカタログ、ポスターから特殊な技術を要する写真集、図録、書画のレプリカなどの企画、撮影、編集、印刷、そして関連協力会社による製本、仕上げに至るまで一貫して行う。
高度な技術を要する印刷物はもちろん、クリエーターの表現力を生かすため、ときには、独自のノウハウを基に、アナログとデジタルを融合させた印刷・製作も手掛ける。「他社ではとても印刷できないようなものでもできる」ということで、顧客の駆け込み寺のような存在にもなっている。
サンエムカラーでなければ駄目だという著名なカメラマンやデザイナーが、日本だけでなく海外にも数多くいて、最近は、アジアを含む海外からの注文も増えている。
松井相談役は「当社のクライアントの皆さんは、国内外ともに色にこだわりのあるお客さまばかり。気を抜くことは許されませんので、日々、工夫と努力を重ねて改革し続けています。お客さまの要望にお応えするため、また品質に妥協せず、自分たちで納得できる理想的な色再現を行うために、できる限りのことをやっています」と話す。