【印刷技術最前線】サンエムカラー 「次もアズーラで」指定注文も (1/4ページ)

2015.11.6 05:00

「印刷を通じて日本の文化発展に貢献したい」というサンエムカラーの松井勝美相談役

「印刷を通じて日本の文化発展に貢献したい」というサンエムカラーの松井勝美相談役【拡大】

  • サンエムカラーの本社=京都市南区
  • 三島由紀夫生誕90年・没後45年記念プロジェクトとして企画された細江英公氏の写真集『薔薇刑』最新版より
  • 三島由紀夫生誕90年・没後45年記念プロジェクトとして企画された細江英公氏の写真集『薔薇刑』最新版より
  • 三島由紀夫生誕90年・没後45年記念プロジェクトとして企画された細江英公氏の写真集『薔薇刑』最新版より

 サンエムカラー(京都市南区)は、1984年に松井勝美・現相談役が、「単に価格で受注するのではなく、自分の納得できる印刷品質を提供し、それに見合う正当な価格で購入いただく」ことを実現したくて、当時、高価だった両面のカラー印刷機1台を購入し、創業。現在は5色機6台(うちUV機能付きが3台)の印刷機を設置している。

 ◆増える海外からの注文

 商品や製品のカタログ、ポスターから特殊な技術を要する写真集、図録、書画のレプリカなどの企画、撮影、編集、印刷、そして関連協力会社による製本、仕上げに至るまで一貫して行う。

 高度な技術を要する印刷物はもちろん、クリエーターの表現力を生かすため、ときには、独自のノウハウを基に、アナログとデジタルを融合させた印刷・製作も手掛ける。「他社ではとても印刷できないようなものでもできる」ということで、顧客の駆け込み寺のような存在にもなっている。

 サンエムカラーでなければ駄目だという著名なカメラマンやデザイナーが、日本だけでなく海外にも数多くいて、最近は、アジアを含む海外からの注文も増えている。

 松井相談役は「当社のクライアントの皆さんは、国内外ともに色にこだわりのあるお客さまばかり。気を抜くことは許されませんので、日々、工夫と努力を重ねて改革し続けています。お客さまの要望にお応えするため、また品質に妥協せず、自分たちで納得できる理想的な色再現を行うために、できる限りのことをやっています」と話す。

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