【印刷技術最前線】サンエムカラー 「次もアズーラで」指定注文も (2/4ページ)

2015.11.6 05:00

「印刷を通じて日本の文化発展に貢献したい」というサンエムカラーの松井勝美相談役

「印刷を通じて日本の文化発展に貢献したい」というサンエムカラーの松井勝美相談役【拡大】

  • サンエムカラーの本社=京都市南区
  • 三島由紀夫生誕90年・没後45年記念プロジェクトとして企画された細江英公氏の写真集『薔薇刑』最新版より
  • 三島由紀夫生誕90年・没後45年記念プロジェクトとして企画された細江英公氏の写真集『薔薇刑』最新版より
  • 三島由紀夫生誕90年・没後45年記念プロジェクトとして企画された細江英公氏の写真集『薔薇刑』最新版より

 ◆時代の流れをつかむ

 さらに松井相談役は技術の将来をこう語る。

 「正直言って印刷業界は、スピード・価格・品質など全ての点で、厳しい競争にさらされており、弊社も決して例外ではありません。毎日試行錯誤です。しかし、だからこそ、優れた技術と知識は積極的に導入していかなければ、技術と知識で差別化を目指す会社としては、先頭を走れなくなります。技術者が新しい技術や能力開発にチャレンジする熱意がなくなったら、会社はその時点で終わりです。サンエムカラーは、私を含めて社員一人一人が成長するためにも、常に新しい技術に積極的に取り組むことを社是としています。というよりも新しい技術にチャレンジしているときこそ、ドキドキわくわくして、毎日楽しいものです。顧客やエンドユーザーが何を求めているのかをつかむことは、決して印刷会社が外してはいけないポイントです。極論を言えば、印刷製品がどれだけ良くても、それによって顧客の製品が売れなければ悪い製品となってしまうのです。だからこそ、時代の流れや求めているものをしっかりとつかみ、それに見合ったものを提供しなければなりません。顧客やその先にいるエンドユーザーをいかに満足させられるか、それに対する当社の答えは、『業界標準色とは異なる、当社独自の美しさを追求した印刷製品』だということです」

 日本アグフア・ゲバルトの現像レスプレート「アズーラ」を導入した最大の効果は「印刷品質そのものが格段に良くなったこと」という。実際に、一度アズーラを使用して印刷をしたクライアントからは、次も同じ版(アズーラ)でという指定が入ることも珍しくない。

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