ドローンは農業やインフラ点検などでの活用が見込まれている。だが自律運転にGPSを利用するものが多く、電波が届かない屋内やトンネル内での利用がネックだとされている。レーザーセンサーで壁にぶつかるのを避ける技術もあるが、ドローンが普及するにつれて人間がコントロールする場面も増えると予想される。駒形氏は「ドローンパイロットが(企業に)引き抜かれることもあるかもしれない」と展望を語り、来年は世界大会を開催したいと目を輝かせた。
優勝した東京都町田市の久野俊明さんは「ドローンを飛ばす時間と場所が確保できなかったのでシミュレーションソフトで練習した」と笑顔を見せた。またFPV方式ではなく市販のドローンを使うレギュラークラスのレースも愛好家たちの参加で賑わった。
大会ではエキシビジョンも行われた。青山学院大学地球社会共生学部の古橋大地(たいち)教授はドローンをアドバルーンのように使い、災害時に電波を提供する車両の位置を教えるプロジェクトを紹介。ワタナベエンターテイメントの“ドローン芸人”谷+1。(たにぷらすわん)さんはホバリング中のドローンにマシュマロやあんパンを置き、機体をひっくり返した勢いで飛び出すマシュマロなどを口でキャッチする妙技で沸かせた。