そのカリスマ経営者も71歳を迎え、有価証券報告書のリスク項目で「永守氏の突然の離脱が経営に悪影響を及ぼす」と言及されるだけに、後継体制づくりは経営課題といえる。
しかし自宅にトレーニングジムを完備し、健康管理に余念のない永守氏は周囲に「120歳まで生きる」と公言しており、当面は、経営の主導権を握り続けるとみられている。
2030(平成42)年に日本電産を売上高10兆円企業にすることを目指す永守氏に「後を任せていい」と思わせるハードルは限りなく高そうだ。そこには生え抜き組、社外スカウト組のほかに、経営大学校出身者が加わる可能性もある。