損害保険大手3グループの2015年9月中間連結決算が18日、出そろった。今夏の台風で被害を受けた住宅などに対する保険金の支払いが増えたのが響き、東京海上ホールディングス(HD)とMS&ADインシュアランスグループHDが最終減益となった。自然災害の影響を受けにくい経営戦略の重要性を改めて裏付けた決算となった。
台風15号の発生保険金は3グループ合計で1255億円、関東・東北豪雨の発生保険金は計395億円に達した。
これを踏まえ、3グループは通期の自然災害による保険金支払額の想定を引き上げた。東京海上は880億円から1020億円、MS&ADは400億円から750億円、損保ジャパン日本興亜HDは430億円から660億円に増える見通しだ。
9月中間の最終利益は東京海上が前年同期比40.1%減、MS&ADは21.6%減だった。損保ジャパン日本興亜HDは昨年9月の子会社合併による特別損失がなくなり、85.1%の増益を確保した。