20日発売の大型空気清浄機。シャープ製品愛用運動」で売り上げは底支えされるか=大阪市北区(織田淳嗣撮影)【拡大】
経費削減ですでに給与や賞与がカットされるなかで自社製品購入の目標設定は社員への精神的な負担となりそうだ。広報部は「目標数字は強制でなくお願い。ノルマではない」と説明するが、社内ネット経由で販売するため、どの社員が購入したか、あるいはしていないかの記録は残る。
すでに自社製品を使用している社員も多く、「商品を末永く使っている社員に新しい商品をオフィシャルに進める(原文まま)のは今の時代、環境から考えて間違っているような気がする」(同ブログ)と疑問の声もある。
今回の買い支え策の売り上げ効果は数十億円とみられる。シャープの売上高規模からすればプラス効果は限定的だ。かきいれ時の年末商戦を勝ち抜くため、負担を強いられ続ける社員の士気を上げる新たな策も求められそうだ。