「海外市場の開拓に力を入れる」と話す三菱電機の柵山正樹社長(野村成次撮影)【拡大】
■売上高5兆円へ海外開拓
少子高齢化などを背景に国内市場の成長が飽和状態となる中、日本企業にとって、海外市場開拓のためのグローバル戦略の重要度が増している。家電から人工衛星まで幅広い事業を手がける三菱電機は2020年度までに売上高5兆円以上、営業利益率8%以上を達成する目標を掲げ、各事業で海外進出を加速し、M&A(企業の合併・買収)にも積極的に投資している。柵山正樹社長に戦略の狙いを聞いた。
◆M&Aを推進
--売上高の目標を5兆円以上にした背景は? また、海外進出の狙いは
「私が社長に就任した昨年4月時点で、当社の売上高はすでに4兆円を超えていた。当時の世界経済の平均成長率は年率約3%で、この数字を当てはめれば、20年度には売上高は5兆円規模となると判断し、目標に設定した。売上高の海外比率は現在でも40%を超えている。目標達成のために、今後も海外市場の開拓に力を入れていきたい」
--15年度中には、約900億円を投じて、イタリアの業務用空調機器メーカー、デルクリマを完全子会社化する予定だ
「デルクリマは、ビルや工場など大型施設向けの『チラー』と呼ばれる空調システム事業で欧州トップクラスのシェアを持つ。当社の持っていない製品・技術を持ち、欧州以外でも中国やインドにも製造拠点を持つなど互いに補完でき、多くのシナジー効果が期待できる」