関空は訪日観光客の増加で中国と韓国線の新規就航が相次ぎ、平成27年冬期ダイヤ(来年3月26日まで)はピーク時の就航便数が開港以来最多の週1215・5便(前年同期は942・5便)となった。特に新関空会社が熱心に誘致を進める格安航空会社(LCC)が急増し、旅客便全体に占める比率が3割を超えた。
一方で、欧州線は週36便から27便と25%の大幅減となった。北米向けを含む長距離線が関空の弱点となっており、その課題解決にバンシの持つ強力なパイプが生かせるのではないかというわけだ。
関空と伊丹の運営権売却では、最低落札額が2兆2千億円と巨額のこともあって入札はオリックス連合のみが参加。11月10日に売却先として正式に決定し、同20日に新関空会社との間に基本協定書が締結された。オリックス連合は44年間、収益の一部から最低でも年間490億円を新関空会社に支払うことになる。