記者会見で業績予想の下方修正を発表したキリンホールディングスの伊藤彰浩取締役常務執行役員(右)ら=21日、東京都中央区【拡大】
キリンHDが業績を下方修正した背景には、ブラジルの経済環境の激変がある。同社は2011年、ブラジルのビール大手、スキンカリオール(現ブラジルキリン)を買収。当時、ブラジル経済は好調で、ビール市場は年率5%成長を続けていた。「このまま成長は続くとみていた」(溝内良輔常務執行役員)が、13年になると景気は急減速した。
通貨レアル安による原料調達コストの上昇も収益を直撃した。当時、1レアル=50.35円だった為替相場は、15年12月期末に36.38円まで約38%下落すると予想。「全く予想していなかった」(溝内氏)と振り返る。
来期以降は営業体制の見直しや生産調整といったリストラを進め、18年12月期にブラジル事業の黒字化を目指す。