メイド美容室を起業した経験も持つBeatroboの浅枝大志社長【拡大】
◆2国に挟まれた考え
--ビートロボを創業したのが12年。最初の年に米国の消費者家電見本市に行ったそうですね。創業当初、日本市場に専念しなかったのはなぜでしょう
「僕は自分が典型的な日本人だと思ったことはないんです。12歳になるまで米国に住んでいましたが、だからといってもちろん米国人ではない。2つの国の間に挟まれている感じです。僕は生きている間に何か重要なことを成し遂げたい。そのためには、たまたま今僕がいる国より、一番必要とされている国に注力したいと思います。時には、2国の文化に挟まれていることが価値を持ちます。1カ所で育った人が考えつかない見方をしなければならないときがあるからです」
--ビートロボの前にも起業していますね
「最初の事業は、メイドをテーマにした美容室でした。22歳で大学院に通っていたときです。当時、僕は世の中で売れている曲やファッションには疎かったので、髪を切りに行って、流行に敏感な美容師たちと話すのが苦手だったんです。ゲームや漫画が好きでしたが、そんなことを話してばかにされたくもなかった」
--起業のきっかけが見えてきたような気がします(笑)
「(笑)そうなんです。“オタク”が行っても漫画やアニメのことを気軽に話せる場で、きれいに髪も切ってもらえればいいなというコンセプトです。この美容室は最初の月から利益が出て、10年たった今でも僕のパートナーがこの会社を続けていて、成功しています」