日産自動車の社長交代会見に臨んだ塙義一氏(左)とカルロス・ゴーン氏=2000年3月【拡大】
独ダイムラー・ベンツや米フォード・モーターなども候補に浮上する中、ルノーのルイ・シュバイツァー会長(当時)と直接語り合って信頼関係を築き、99年3月に提携を決断した。同年6月に会長兼社長となり、2000年6月に社長職を、ルノーから招いたカルロス・ゴーン氏に譲った。
再建が完了して成長軌道に乗ったのを見届け、03年に相談役名誉会長となり、経営の第一線から退いた。
日産のV字回復について、後に自身は「日産はグローバル化すべきだし、精神的な改革も必要だと考えていた。それをゴーンさんが見事にやってくれた」と振り返った。