日産自動車の社長交代会見に臨んだ塙義一氏(左)とカルロス・ゴーン氏=2000年3月【拡大】
今年に入って、日産の経営にフランス政府が筆頭株主になっているルノーを通じて関与する懸念が浮上。本人も最近まで「メディアの取材に元気に持論を述べていた」(日産関係者)という。
日産、ルノー、フランス政府は今月11日、日産の独立性や両社の対等な関係の維持で合意。それを見届けるかのように、息を引き取った。
ゴーン氏は22日、「日産ファミリーにとって重要な存在で、ルノーと日産の提携の土台を支える中心的な役割を果たした。日本と世界の自動車産業の発展に大きく貢献した」とのコメントを出した。
日本自動車工業会(自工会)の池史彦会長(ホンダ会長)は「日産とルノーの提携の立役者として活躍された。業界として残念だ」と記者団に語った。(田村龍彦)