100年前の映画フィルム修復 世界初の「4Kデジタル処理技術」開発 (2/4ページ)

2015.12.24 07:20

O&Gの小野定康社長

O&Gの小野定康社長【拡大】

  • 1958年に撮影された法隆寺の釈迦如来坐像。右が従来の機械でデジタル処理した映像、左がO&Gの4Kデジタル技術で処理した映像。より本来の仏像に近い色が出せるという(資料映像バンク提供)

 70年前の終戦直後に撮影された広島・長崎原爆被災記録映画はオメガシステムにより新たな事実が発見された。O&Gの小野定康社長は「画像がきれいな4Kで撮影場所が特定され、文字も読めるようになった。それまで広島と考えられていた場所が実は長崎だと分かった。フィルムの資料価値も高まった」と説明する。

 11月に千葉市美浜区の幕張メッセで開催された「Inter BEE(音と映像と通信のプロフェッショナル展)」で実演展示。ぼろぼろになったフィルムを4Kデジタルデータ処理して上映すると、色鮮やかで奥行きもくっきりと分かる高精細な画面にライバルの映像処理会社も見入ったという。

 というのは、対応できるフィルムの劣化程度が違うからだ。小野社長は「例えば5段階でクラス分けすると、われわれの技術は(劣化が激しい)4、5クラス。従来技術は1、2で、無理してデジタル化すればフィルムをめちゃくちゃに切ってしまうか、取り返しのつかない損傷を与えてしまう」と指摘、オメガシステムに絶対の自信を持つ。

 O&Gは劣化したフィルムを受け取ると、4Kデジタルデータ処理してブルーレイディスク(BD)で引き渡したり、保管業者で預かったりする。BDは三菱化学メディア(東京都千代田区)が開発、第三者機関の特定非営利活動法人アーカイヴディスクテストセンターでの試験結果で推定寿命200年以上であることが示された。フィルムの文化的資産を後世に残せるというわけだ。

これを機に、市場開拓にも意欲的に取り組む。過去100年間…

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