100年前の映画フィルム修復 世界初の「4Kデジタル処理技術」開発 (4/4ページ)

2015.12.24 07:20

O&Gの小野定康社長

O&Gの小野定康社長【拡大】

  • 1958年に撮影された法隆寺の釈迦如来坐像。右が従来の機械でデジタル処理した映像、左がO&Gの4Kデジタル技術で処理した映像。より本来の仏像に近い色が出せるという(資料映像バンク提供)

 小野社長は「このままでは永遠に失われてしまうコンテンツが出てしまう。われわれの技術で完全に修復でき、コンテンツを恒久的に保存できる」と言い切る。

 一方で、課題も残る。既存の修正作業でも1分当たり20万円といわれるコストだ。それより難しい修復作業を手掛けるだけにコストもかかる。しかもフィルムの劣化度合いによって作業も異なる。解決策として今後は24時間無人運転に向けて試行錯誤を進める。

 観光客誘致へ一役

 また、顧客開拓にも取り組む。映画製作会社やテレビ局などに修復技術を売り込み、早ければ来春にも契約が成立する見込みだ。さらに広報宣伝活動の一環として撮影したフィルムを保有する地方自治体にも修復の必要性を訴えていく。古くから受け継がれている郷土芸能や料理、祭りなどをアピールすれば観光客誘致にもつながる。フィルムに残された映像はビジネス的にも文化的にも価値がある。(松岡健夫)

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