現在、MRJは6社から計407機を受注。半分近くがキャンセル可能な契約となっているが、森本社長は「今のところ、特に影響はない」と語った。
今後20年で、客席が100席以下のリージョナルジェット市場は、5000機の需要があるとされ、三菱航空機は2500機以上の受注を目指している。
最大のライバルのエンブラエルも同型機を投入する計画。同社が新型機を投入すれば、MRJとの燃費性能の差が縮まり、市場投入の早さが競争力の優劣を分けかねない。
これに対し、森本社長は会見の中で、初飛行後の引き合いが非常に増えていることを明らかにした。これまで受注できていなかった欧州の航空会社からも引き合いが来ているといい、強気の見通しを崩していない。
今回の納期延期の受注活動への影響については、20年以降の引き渡しのため、「今は特に出ていない」と指摘。「機体の優位性はMRJの方が高い」との考えを改めて強調した。
2500機以上の受注を実現し、競争を優位に進めるには、何よりもエンブラエルよりも早い市場投入が不可欠となるのは間違いない。厳しい開発スケジュールを守った上で、安全性や品質の高い開発を継続できるかどうか。日の丸ジェットの開発は正念場を迎えている。