東芝のヘルスケア部門の16年3月期の連結売上高は4400億円、営業利益は150億円を見込む。主要事業の中で、唯一黒字を確保する見込みだが、財務体質の悪化を受け、優良子会社でもある東芝メディカルの売却を決断した。
同社をめぐっては医療機器のシェアを高められる好機とあって3強のほか、内視鏡事業で以前に同社と提携関係にあった富士フイルムホールディングス(HD)、米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)なども高い関心を示しているもよう。
東芝の室町正志社長は売却額について「数千億円になる」との見方を示すが、優良事業だけに争奪戦が激しくなりそうだ。