NTT東日本山村雅之社長【拡大】
■高付加価値サービスで安定利益確保
--2015年3月期通期の売上高営業利益率は9%近くになる
「東証1部上場企業で比較しても結構な水準だ。この水準を維持するには、ストレージ(データ記憶装置)、Wi-Fi(ワイファイ)、中小企業や地方自治体向けデータセンター事業など、利益率の高い高付加価値サービスをいかに早く立ち上げて、中期的に安定利益を確保するのが課題だ」
--光回線の卸提供「光コラボレーションモデル」の導入企業からの要望は
「例えば、CATV事業者から光回線を使ってCATVを高精細な4K対応にしたいという話は結構きている。CATV各社は地方が多く、利用者のネットワーク利用量は多くない。ところが今の光コラボの完全定額だと、CATVのインターネット接続より高い感覚で、あまり多く使わない利用者向けでもう少し安いプランがあればセットで光と映像を売りたいという要望がある」
「ほとんどネットを使わない人向けに提供している『フレッツ光ライト』より少し高くても、完全定額より安くて、ある程度のデータ量までは定額で使える料金プランを出してほしいという要望が多くある。それらの声に応えるために割安な定額プランも導入した」
--光コラボ事業の今後の業績への影響は
「代理店手数料は半減したが、残り半分のうち50%は企業向け販促費なので多くは削れない。今後は手数料を減らしにくくなる分、中期的な業績は厳しい」
--光コラボの目的でもあった異業種の新たなサービスが出てきていない。支援体制は機能しているのか