【2016 成長への展望】鹿島社長・押味至一さん(66) (2/2ページ)

2016.1.7 06:00

 --男社会の建設現場で女性を活用する方策は

 「例えば、私が関西支店長だった3年前、女性一般職7人を集め、鉄筋の検査やマンション引き渡し前の最終チェックなどを行う『現場サポート室』を作った。こうした専門部隊があれば『現場第一主義』の醸成につながり、彼女たちを迎える現場の意識も引き締まるため、全国に広げたい。協力会社でも、社内に保育所を設け、塗装の前工程に女性を活用しているところがある。短期間で仕事を覚えてもらい、主婦にアルバイト感覚で働いてもらうこともできる仕組みだ。女性に力仕事は難しいが、緻密で手を抜かないので、活躍できる分野は広いと考えている」

 --国はインフラの老朽化対策に注力している

 「そうした分野の収益を重視し、専門子会社への人員配分を増やしていく。維持・補修は従来、施工した会社に任されるケースが多かったが、今後変わっていくはずで、専門子会社の実績が生きてくるだろう」

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【プロフィル】押味至一

 おしみ・よしかず 東工大工卒。1974年鹿島入社。常務執行役員横浜支店長、同建築管理本部長、専務執行役員関西支店長、副社長執行役員などを経て2015年6月から現職。横浜市出身。

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