ビール大手、酒税一本化見据えブランド強化 3社は強気の計画打ち出す (2/2ページ)

2016.1.9 07:05

主力ビール「黒ラベル」と「エビス」をアピールするサッポロビールの尾賀真城社長(左)とイメージガールの柚木渚さん=東京都千代田区

主力ビール「黒ラベル」と「エビス」をアピールするサッポロビールの尾賀真城社長(左)とイメージガールの柚木渚さん=東京都千代田区【拡大】

 業界最大手のアサヒビールは、3月23日に「アサヒ ザ・ドリーム」を発売する。麦芽使用量を増やしたり、独自の製法で、コクとキレを両立したという。新商品を需要喚起の起爆剤にしたい考えだ。

 サントリービールは、高級ビール「ザ・プレミアム・モルツ」シリーズに新商品「同〈香るエール〉」を設定する。また、昨年9月に投入した普及価格帯のビール「ザ・モルツ」は販売促進活動を強化し、730万ケースの販売を目指す。

 サッポロビールは昨年の販売数量が21年ぶりに前年比プラスに転じた主力ビール「黒ラベル」に使用する麦芽を変更したり、派生商品を投入する予定だ。また、高級ビール「エビス」の関連商品を充実させ、今年のビールの販売は5.2%増を見込む。

 ■ビール大手4社の2016年ビール類の販売計画

 アサヒビール   1億6150万ケース( 0.4)

 キリンビール   1億4060万ケース(▲0.9)

 サントリービール   6765万ケース( 1.7)

 サッポロビール    5140万ケース( 3.2)

 ※%。カッコ内は前年比増減率。▲はマイナス。1ケースは大瓶20本換算

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