東芝本社=東京都港区(宮崎瑞穂撮影)【拡大】
15年3月末に1兆円超あった自己資本は16年3月末に4300億円まで減る見通し。総資産に占める自己資本の割合を示した自己資本比率は、10%を割り込むと安定性が揺らぐとされるが、東芝は8%前後となる見込みだ。
本来であれば、公募増資で資本を増強したいところだが、東芝は東京証券取引所から「特設注意市場銘柄」に指定されており、増資が難しい。ムーディーズ・ジャパンの桑原雅子シニアアナリストは、東芝メディカルの売却について、「成長の芽を摘むマイナス面はあるが、資本増強を優先せざるを得ないということなのだろう」と分析する。
東芝メディカルは東芝のヘルスケア部門の中核子会社で、磁気共鳴画像装置(MRI)やコンピューター断層撮影装置(CT)を手掛ける。CTの世界シェアは3位。15年3月期連結決算の売上高は2799億円、最終利益は158億円だった。