国際石油開発帝石は、すでに資源開発投資の一部先送りや縮減を決めた。今後は、欧米の石油メジャーも含め、資源開発にかかわる投資を手控える動きが加速する可能性がある。
日本エネルギー経済研究所によれば、2020年の世界の原油需要は、世界経済の成長に伴い15年比で日量600万バレル増えるという。しかし、原油相場の下落で関連投資が滞れば、十分に原油が供給できず、世界経済の足を引っ張りかねない。
今後の原油価格について、石油天然ガス・金属鉱物資源機構の野神隆之主席エコノミストは「暖かくなり不需要期に入る3月前半にかけて、WTIで1バレル=25ドル程度まで下がる」と、指摘する。また、米投資銀行のゴールドマン・サックスは昨年、「供給過剰が一線を越えれば、1バレル=20ドル程度までの下落もありうる」とのリポートを公表した。市場では当面、原油安が続くとの見方が多く、世界経済の波乱要因となる懸念がくすぶっている。