財務省が12日発表した2015年11月の国際収支(速報)によると、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支は1兆1435億円の黒字だった。黒字は17カ月連続で、黒字幅は前年同月より拡大。海外投資から得られる利子や配当を示す第1次所得収支が黒字を確保し、原油価格の下落などを背景に貿易・サービス収支が赤字幅を縮小したことが寄与した。
第1次所得収支は1兆5423億円の黒字で、前年同月から黒字幅を拡大した。証券投資収益などが増えたためで、1985年以降で11月として過去最大の黒字となった。
輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2715億円の赤字で、前年同月から赤字幅を縮小。原油安で輸入額が前年同月比10.9%減と11カ月連続でマイナスとなったことが貢献した。一方、輸出額は6.3%減と3カ月連続で前年実績を下回った。
貨物輸送や旅行などに伴うサービス収支は615億円の黒字で、前年同月の赤字から黒字転換した。訪日外国人の急増によって旅行収支が985億円の黒字となり、1996年以降、11月として過去最大を更新したことなどが寄与した。