東京電力柏崎刈羽原子力発電所で原子炉建屋を視察する経団連の榊原定征会長(中央)=15日、新潟県刈羽村(平尾孝撮影)【拡大】
経団連の榊原定征会長は15日、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)を視察した。視察後、記者団に対し「極限の安全を追求する姿勢を確認した」と述べ、東電の取り組みを評価した。その上で「エネルギーの安定供給、経済性の観点からも原発再稼働は経済界の最大の関心事だ。(原子力規制委員会に)審査プロセスの加速化を求めたい」と述べ、早期の再稼働を求めた。
榊原氏は、規制委による新規制基準適合に向けた取り組みの実態を見学したほか、大規模災害でさまざまなトラブルが発生することを想定した総合訓練にも立ち会った。
規制委の審査が集中される「優先原発」となっている6、7号機の原子炉建屋内では、福島第1原発での水素爆発を教訓に、触媒を使って水素と酸素を反応させ、爆発を防ぐ新装置などの説明を受けていた。緊急時の外部からの支援体制の状況なども見学した。