日の丸造船、遠のく祖業復活 三菱重工など相次ぎ特損…「海」に潜むリスク (3/4ページ)

2016.1.16 07:00

三菱重工業の長崎造船所

三菱重工業の長崎造船所【拡大】

  • 三菱重工業が建造している大型客船「アイーダ・プリマ」(同社提供)

 川崎重工は14日、現地の合弁会社からの資金回収が困難となり、15年10~12月期連結で221億円の特損を計上すると発表した。16年3月期連結で最終利益が3期連続で過去最高を更新する見通しだったが、達成が難しくなった。担当役員も責任を問われ、降格が決まった。

 IHIは既に15年3月期連結決算でブラジルの造船所からの未回収金で290億円の特損を計上している。9月の中間決算でも海洋の石油生産設備の設計変更などで損失を出した。同社は今年度、中期経営計画の目標を達成する見通しだったが、この損失で頓挫した。

 造船業界は韓国や中国勢が力をつけており、日本勢が生き残るには技術力を高め、難易度が高い建造にチャレンジするしかない。大和証券の田井宏介チーフアナリストは「経験を積み、大きな損失を出さない運営ができるかが重要だ」と話す。

ドリルシップの建造は韓国勢も苦戦

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