【日本発!起業家の挑戦】携帯メディアで“フィルターバブル”破る (3/6ページ)

2016.1.19 05:00

現在はSmartNews執行役員の藤村厚夫氏

現在はSmartNews執行役員の藤村厚夫氏【拡大】

 ◆異なる視点を提示

 〈ニュースを収集・整理・配信するアグリゲーターには良い面と悪い面がある。便利で多くの人に好まれる一方、フィルターの効果で、重要な情報よりも閲覧者が気に入るコンテンツばかり表示されることが多いからだ。『フィルターバブル』と呼ばれる現象だ。ソーシャルネットワークや検索エンジンによって、私たちが好んで閲覧・消費・購入するものの履歴は全て蓄積され、それに基づいてフィルターが設置される。そこを通過してきた情報にのみ触れることで、私たちは、フィルターに囲まれたシャボン玉の泡の中に閉じ込められ、視野を広げるような情報に触れる機会を失う。私たちが既に持つ考えや知識に矛盾するニュースは、私たちを居心地悪くさせるから表示されない。そうなれば、異なる視点が在ることすら分からなくなる〉

 --ニュースアプリは便利ですが、弊害があると思います「SmartNewsの目的はフィルターバブルを破ることです。私たちのアルゴリズムは、記事のトピックや内容の質を測る無数の信号に基づいていますが、記事の視点、例えば右寄りか左寄りかなどは考慮しません。ユーザーの興味がある項目について、私たちは複数の視点を網羅した質の高い記事をユーザーに提示したいと考えています」

 --米国や欧州では紙の出版業界が危機的な状況にあります。日本の伝統的メディア業界にはどんな未来が待ち構えていると思いますか

 「今のビジネスモデルを続けるのは難しいと思います。ほとんどのメディア企業は編集や営業に多くの人員を割いていますが、購読数も広告収入も下降線をたどっています。業界はディスラプトされるでしょう」

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