現在はSmartNews執行役員の藤村厚夫氏【拡大】
◆野心的に人に会う
--@ITの立ち上げから16年ですが、その間に何が大きく変わりましたか
「良い方向に変わったことがたくさんあります。2000年に起業したときにはほとんど億単位のお金がかかりましたが、今なら恐らくその5%で済むでしょう。新しいことを試してみるのがずっと楽になりました。リスクのあることに挑戦するのも以前よりずっとやりやすくなっていると思います」
--スタートアップにとってより良い日本になるために、一つ変わるべきことがあるとすれば、それは何ですか
「若い人がもっと野心的にチャンスを求め、起業を考える他の人にどんどん会うことが必要だと思います。そうなれば、日本でも起業家の真のコミュニティーが育つようになるでしょう」
◇
モバイルでのコンテンツ閲覧が一般的になったとき、ITmediaは新しいビジネスモデルに適応することができなかった。ITmedia自体が、新しい技術を用いて古いメディア業界をディスラプトした存在であったことを考えれば、藤村氏の告白には注意深く耳を傾けるべきだ。創業者が引き続き経営し、また次に何が来るか理解していたはずなのに、合併を経て強く大きくなった企業は、その時点で既に古くなっていたモデルを断ち切ることができなかった。